about

STORY

編集者の仕事に就いて3年。

 

たまに仕事での失敗はあるものの、少しずつ責任も大きくなり忙しい毎日を過ごしている。

 

充実しているとも言えるが、なにか心は満たされていないような気がする。

 

ふと見上げた雑居ビルの窓から、マルやさんかくのキラキラ光るモノや時計の文字盤か何かが見えた!

 

勇気を出して階段をのぼると、シェイクスピアの小説に出てくるような森のよう扉が現れた。

 

小さな鍵穴の窓から覗いてみる。目に染みる緑の中に紫の花が鮮やかに咲いていて、古い時計たちも皆意識をもって動いているようだ。

 

中学生のころ、初めて赤い糸の話を聞いたとき、

 

チョッキのポケットから懐中時計を取り出すうさぎの話を聞いたとき、昔聞いたおとぎ話がよみがえる。

 

少女は成長して大人になると夢を失ってしまうというが、あの頃のように空想の世界で遊びたい。

 

緊張も入り混ざった感情のまま、扉を開けた。

 

私は漠然と、

 

ずっと探していた居場所(サードプレイス)を見つけた。

2017 blikje button all rights reserved.